早稲田学生にアントレ教育 「セオリーオブチェンジ」でワークショップ実施
毎日みらい創造ラボは2月2~3日、早稲田大学と連携して、学生向けにアントレプレナー育成プログラムを実施しました。参加した学生24人はセオリー・オブ・チェンジ(ToC)の手法を使って、北海道石狩市の地域課題を自らの力で分析し、ビジネスを通じた解決策を練りました。
このプログラムは、次世代の社会起業家を育成するために行われたものです。スタートアップ支援や地域課題解決に取り組んできたラボのノウハウと、早稲田大のアントレプレナー教育を融合させ、学生に課題解決に向けた思考法を学んでもらうことを目指しました。
1日目は起業家2人に講演してもらいました。
市場で規格外となった「ロスフラワー」を活用しているRIN社の河島春佳社長は「捨てられる花を『最後まで活用したい』『なんか出来ないか?』とずっと考えて、ドライフラワーの装飾やマルシェといったサービスにたどり着きました」と紹介しました。「(もったいないという)共感を大事にしていきたいです」とも話しました。
国家資格に向けたオンライン教育などを展開するアガルート社の岩崎北斗社長は「起業はあくまで自分が望む人生を実現させるためのツール」と強調し、「起業するならば自分が何をしたいか。自分には何が合っているかの観点を忘れないで」とアドバイスしました。
2月2日(1日目)
13:00-13:30 オリエンテーション
13:30-14:45 株式会社RIN 河島春佳代表取締役の講演「社会課題を見つけ新たにマーケットを開拓する」
14:45-15:00 休憩
15:00-16:00 株式会社アガルート 岩崎北斗代表取締役の講演「起業家のキャリア論」
16:00-16:15 休憩
16:15-16:30 学生チーム分け~アイスブレイク
16:30-17:30 石狩市職員から課題説明。地理特性、産業構造、重点政策、スタートアップによる課題解決の取り組みについて
2月3日(2日目)
13:00~14:30 ワークショップ。セオリー・オブ・チェンジを使った課題解決策の仮説構築
14:30~14:45 休憩
14:45~16:00 ワークショップ続き
16:00~16:15 休憩
16:15~17:20 セオリー・オブ・チェンジの仮説発表
17:20~17:30 クロージング
17:30~18:00 交流会
2日目は、学生が地域課題の解決策を考えるワークショップです。ラボが事業を受託している石狩市の「地域課題や地方創生」をテーマとしました。
使ったのはToCです。
ToCは、事業の目的達成に向けた具体的な道筋を示す有効なツールです。はじめに課題と最終目標を設定し、次に活動内容(事業内容)やアウトカム(成果)を予想して書き出します。
最終目標を達成するために「If(もしこれを行えば)、Then(その結果こうなり)、それはBecause(なぜなら?だからだ)」という思考を育むことができます。社会課題の構造の分析方法も学べます。
学生は5グループ(1グループ4~5人)に分かれ、石狩市職員に課題を聞きながら解決策や道筋を考えました。
あるグループは、不漁が続くニシン漁を持続可能にすることを目標としました。解決策として、養殖やその技術確立に挑む研究機関との連携を活動(事業)として考案しました。
別のグループは、新規就農者不足という課題に挑みました。新規就農者側に「農業のノウハウがないが、農協ぐらいしか聞くところがなくて不安」という悩みがあると知り、「ワーキングホリデー制度を活用し、農作業を実際に体験しながら技術を習得してもらう」といったモデルを考えました。
学生が課題の本質を分析・深掘りし、どんな事業(活動)をすればどのような成果が生まれ、最終目標に近づくかを考え抜いたワークショップだったと思います。他グループの発表に対し、事業をブラッシュアップするようなアイデアや鋭い質問も飛びました。ラボが目指していた「脳に汗をかいてもらう」を達成できた2日間だったと思います。


